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ダイヤモンドは、地球の奥深く高温高圧によって、何億年もの年月をかけて、生まれました。
1億5000万年前に、地上に大陸が出来上がった時代、火山活動や、地殻変動によって、ダイヤモンドは奥深い地底から、地上へと運ばれました。
その後、長い年月をかけて、河床などに堆積し、人類の目にふれることとなったのです。現在ではおもに、アフリカ大陸、オーストラリア、ロシアなどで発掘されています。
地球が誕生した46億年太古の昔、その奥深い胎内でダイヤモンドは生まれました。ダイヤモンドが結晶化するためには、1500〜2000度の高温と、6万気圧の高圧が必要とされています。
この条件を満たすのは、地表から200〜300kmもの地球の深部に相当します。
約1億5000万年前の白亜紀、ゴンドワナ原大陸が分裂して、南アメリカとアフリカが誕生した頃、火山活動によって溶けた、キンバーライト
(ダイヤモンドの母岩) が、地底からダイヤモンドを運び上げました。冷えて固まったキンバーライトは、直径2〜3mから数100mのパイプ状の火口となって、パイプ鉱床
(第一次鉱床) を形成しました。
さらに、地殻の変動や侵食によって、パイプ鉱床から流れ出たダイヤモンドは、長い年月をへて河床や海岸線に堆積し、沖積鉱床
(第二次鉱床) が生まれました。
現在、発見採掘されているこれらの鉱床は、アフリカ大陸、南アメリカ、オーストラリア、シベリアなどの一部の地域に限られています。 |

西オーストラリア州北部の、キンバレー地方アーガイルで、1972年試掘調査が始まりました。
その結果、表面積45ヘクタール、推定埋蔵量1億トン以上にものぼる、巨大なキンバーライトのパイプ鉱床が発見されました。
1976年から本格操業が開始されると、年間産出量は2900万カラットに達し、一躍世界一のダイヤモンド産出国になりました。アーガイル鉱山のダイヤモンドは10%が宝飾用で、残りの90%が工業用です。決して品質の高い鉱山ではありませんが、それでも全世界の宝飾用ダイヤモンドの20%を占めるほどです。
この頃から、アーガイル鉱山では、工業用ダイヤモンドの中から、アクセサリー向けのものだけを選別し、ニア・ジェム
(宝石に近いもの)として、世界的なキャンペーンを行いました。シャンパン、コニャック、シナモン、シェリー、コーヒー、と名付け売り出されたダイヤモンドは、以前でしたら工業用としてしか通用しませんでした。
アーガイル鉱山の工業用ダイヤモンドの約20数%が、こうしてニア・ジェムとして売りさばかれています。オーストラリアにはこの他に、ニュー・サウスウェールズ州にも、小規模なダイヤモンド鉱山が、数多く点在しています。 |


ベルギー領コンゴでダイヤモンドが初めて発見されたのは1907年のことでした。この発見は、余り注目を集めず、一時期、忘れ去られてしまいました。
その後、1910年に、再調査が始まり、ダイヤモンドの埋蔵が、確かなものとなりました。コンゴのダイヤモンドは、ほとんどが工業用であり、宝飾用は5%ほどしか採掘できません。第二次世界大戦後になって、ようやく工業用ダイヤモンドの需要が高まり、コンゴでのダイヤモンドの採掘も本格化しました。現在、世界第二位の産出国で、年間2000万カラットが採掘されています。 |


| 南アフリカ連邦の、北に位置するボツワナでは、1967「年のオラパ鉱山の発見以来、新しい鉱山が続々と見つかりました。1982年南部のイワネング鉱山の本格的な操業が始まると、ボツワナは世界第三位の産出国に急成長したのです。品質が非常に高く、総産出量のうち、宝飾用ダイヤモンドの比率は世界一です。 |


1886年の発見以来、南アフリカでのダイヤモンド産業の発展は、ダイヤモンドの近代史といえます。
現在、キンバリー、プレミア、フィンチ、コフィフォンティンなど、有力な鉱山で大量のダイヤモンドが採掘されています。推定埋蔵量は
3億6000万カラットと言われています。 |


ロシアでは1929〜1930年にかけて、ウラル山脈で、金鉱掘りが偶然、ダイヤモンドを発見したのが最初です。しかし、産出量はほんの微々たるものに過ぎませんでした。
第二次世界大戦中、ソビエト連邦は軍需物資としての、工業用ダイヤモンドの不足に悩まされました。戦後、スターリンの号令のもと、本格的なダイヤモンドの探査が、シベリア全土にわたって、行われました。その結果、1954年イルクーツクの北1600キロの凍土の下から、キンバーライトのパイプ鉱床が発見されました。
その後の探査によって、イルクーツクとヤクーツクにかけて、多くのパイプ鉱床や沖積鉱床が見つかり、一躍コンゴに次いで世界第ニ位
(オーストラリアが登場してからは第3位) の産出国になりました。良質のダイヤモンドが多く、宝飾用ダイヤモンドの比率は全産出量の20%です。 |

1カラットの原石ダイヤモンドを得るために、何トンもの岩石や砂利、砂を取り除き、処理しなければなりません。鉱石1トン当たり、わずか平均0.1カラット〜3.5カラットしか回収できないのです。鉱床や年によってダイヤモンドの平均的な大きさと品質は変化しています。
ダイヤモンドは採掘されると市場に出されます。これは複雑でとても魅力的な過程です。 |
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